インター・ドメイン株式会社は米国SkySpec社との業務提携のもと、風力発電所の運転分析を提供します。
その方法
データ取得のために2ndレベルのSCADAからCMS=Condition Monitoring System情報を取りこみます。膨大なデータを、AIを使ったフィルターで分析し、発電が健全か、そうでなければどこに問題と原因があるのかを分類します。そこでは経験豊かな人間の目を排除しません。その結果を毎月報告します。過去1年間の運転データから風力発電所の運転状況も分析します。
どのような問題点が指摘されるか
- 出力抑制理由
- ソフトウェア更新
- 運転の設定値
- ブレードの結氷
- ウェイクの影響
- 乱流強度の影響
- 風速センサーの問題
- 異常・間欠停止の検出など
向上が期待できる経済的効果
- パワーカーブの改善
- 固有の問題点が招く電力ロスの低減
- 間欠的な停止の低減
- 効率的かつ予見に立つ保守計画
- 風力発電機への余計なストレスと負荷の低減
- 主部品の修理や交換に、大きな修理費用と長期の運転停止を回避など
誰のための運転分析なのか
事業者のみなさまです。事業収入を支配する風力発電所のパフォーマンスを、事業者は把握しなければなりません。毎日それに努めていることと思います。そこに分析のプロの目を提供するのがこのサービスです。この分析に基づき、事業者は収入の最大化と支出の最小化のための計画を立ててください。
- 新設・メーカー保証下・メーカー保証後、いかなる経年の風力発電機にも対応します。
- 専門の分析のあと、明確な診断と、取るべき対策を的確に指摘・推奨します。
- SCADAから一般的に得られる10分計測値から最大限の診断情報を引き出します。
- 毎月1回1時間のペースで、持続可能な相互理解と意思疎通の機会を設けます。
- 監視と運転分析のための手間と時間を軽減します。それを現地作業の計画に使ってください。
- 経験豊富な技術専門家のノウハウを提供します。
- 資産査定(デューデリジェンス)への技術的な評価を提供します。
事例
①システムが出力を抑制している例
パワーエレクトロニクス部品の不具合もしくは部品の昇温により、制御システムが出力を抑制しているケース。部品の冷却ファンもしくはフィルター機能、をチェックする必要あり。制御基板の問題の可能性もあり。

②パワーカーブを改善した例

次の報告書に基づき事業者はタービンを点検し対策を打ち、パワーカーブは下図の通り改善した例。
問題1
症状
パワーカーブに短期間の停止、ハブ油圧低下、ブレードブレーキの発動が見られる。
診断
断続的な短期間停止が多く見られる。この症状はハブ内の油圧低下がブレードブレーキを発動したことに起因すると考えられる。
推奨
ハブ油圧システムを点検し、正常状態に戻したのち、原因と考えられる問題点に対処したか確認する。SCADAのイベントログから短期間停止の記録を保存するとともに、油圧部品の不具合を分析する。
問題2
...


米ミシガン州に本社を置き、 オーストリア、デンマーク、インド、アイルランド、セルビアに支店を持ち、300人の専門家を有する風力発電所の運用・運営技術コンサルタント。SkySpecsは6000基を超え・200種もの風力発電機のモニターを経験してきた。累計130GW、現在毎月20GWのウィンドファームを分析し助言する。インター・ドメイン株式会社は2025年に同社と業務提携。